
認定NPO法人チャリティーサンタは、同団体が主催する困窮家庭へ誕生日ケーキを届ける「シェアケーキ」プロジェクトにおいて、2026年2月、全国第1号店である岡山県の「ケーキ工房ポム」で累計500台、広島県内の「バッケン・モーツアルト」で累計200台のケーキを届けたことを発表した。
誕生日ケーキで「思い出格差」に寄り添うプロジェクト

「シェアケーキ」は、2021年に岡山県の店舗とのテスト実施を経て、2022年より本格的に全国展開を開始したプロジェクト。経済的な理由から誕生日を祝うことが難しい家庭の子どもへ、チャリティーサンタと洋菓子店、子ども支援団体が連携してホールケーキを届けている。
2026年3月時点の全国での取り組み状況は、全国の協力洋菓子店が約80店舗、累計提供台数が約17,000台。対象家庭は、児童扶養手当の受給世帯、就学援助受給世帯、生活保護の受給世帯、またはそれに準ずる状況にある子育て家庭となっている。
2021年にチャリティーサンタが実施した調査では、有効回答2,994世帯中、困窮家庭の「5世帯に1世帯」が誕生日ケーキを諦めていること、誕生日の準備を「せつない」と感じる割合が一般家庭の7倍にのぼることが分かった(※)。
食料品の値上げが続く今、お祝いの準備ができないことで親が孤立感を深め、子どもの思い出づくりの機会が不足する「思い出格差」も深刻化している。「ケーキ工房ポム」「バッケン・モーツアルト」では、こうした社会課題に対し、親子に直接「おめでとう」と「生まれてきてくれてありがとう」を届けることで、地域で子どもを見守る大切な役割を担っている。
岡山県で支援に取り組むケーキ工房ポム
「シェアケーキ」プロジェクトは、2021年に、チャリティーサンタと「ケーキ工房ポム」が手を取り合う形で試験的にスタート。岡山でのテスト実施をモデルケースとして、2022年より全国展開を開始した。
「ケーキ工房ポム」では5年間にわたり一貫して支援を継続しており、2026年2月時点で累計500台のケーキを届けている。そのうち340台が同店の全額負担による無償提供となっている。なお、店舗による無償提供は任意で、提供方法に関わらず家庭へは無償で届けている。
広島県で支援に取り組むバッケン・モーツアルト
「バッケン・モーツアルト」は、2024年6月に「シェアケーキ」へ参画した。「バッケン・モーツアルト」は、広島県内を中心に50店舗で「シェアケーキ」プロジェクトを展開。2026年2月時点で累計200台の誕生日ケーキを届けている。
そのうち100台は、「バッケン・モーツアルト」の善意による無償提供(全額負担)で届けている。
ケーキを受け取った家庭の声
ケーキを受け取った家庭からは、「平仮名が読めるようになったのでケーキのプレートに自分の名前があるのを見てとても喜んでました!姉と兄も一緒になって歌ったり仲良くケーキをわけたりとてもいい時間を過ごせました。物価が高騰してケーキどころか食べる物を買うのがギリギリです。そんな中でも一年に一度の誕生日はお祝いしてあげたいのが親の気持ちです。ホールケーキを特別な日にみんなで食べるという幸せな時間は、親子共にとても大切な思い出になりました。ありがとうございました。」など喜びの声が届いているという。
子どもの笑顔を広げ、思い出格差に寄り添う「シェアケーキ」プロジェクトに、今後も注目だ。
プロジェクトHP:https://sharecake.charity-santa.com
※調査概要:https://sharecake.charity-santa.com/social-issues
(淺野 陽介)